昨年に「ランディングシャフトを比較してみる」という記事を投稿しました。この記事はアクセス数がそれほど多くない当ブログにあって結構な人気記事だったんですが、当時あまり考えずに書いたせいで、そもそも情報の量と質がいまいちだったりと今や現状に対応する内容ではなくなっていました。
ということで、今回は上記記事の情報の質・量・要約度を上昇させたリファイン版を書いてみました。結構長い記事なので、結果だけ知りたい人は、記事途中の図や表だけ見れば事足ります。解説や分析まで読みたい人はちょっと長いですが、最後までお付き合いおください。
■追記(2016.6.9)
レイアウト崩れをようやく修正しました。今度はスマホでも快適に見れるかと思います!
調査の前提条件
主に調べたのは、ルアーフィッシングでの使用を念頭に置いてそうな中価格帯以上のアイテムで、かつ今後も供給が見込まれるものです。
廃盤になった商品や、極端に安い商品は残念ながらカットしました。もう買えなかったり、多すぎたりで調査にきりがありませんからね。(廃盤になった例としては、ダイコーのランディングシャフトなど。)サンプリングの恣意性は多分にあると思いますが、お許し下さい。それでも有名どころはほぼカバーしてるはずです。
なお調べた項目は、
・全長
・仕舞寸法
・実売価格(過去半年間のamazon最安値、または記事投稿日の楽天最安値)
・重量
です。
カーボン含有率などのその他諸々の要素に関しては、各メーカーごとに情報公開の範囲が異なるため調査できませんでした。
また各商品の使用感への言及しません。ランディングシャフトを横並びで評価する客観的な指標が存在しないため、比較を行うことがそもそも不可能だからです。気になる方はレビューサイト等で口コミを拾っていってください。
では早速結果をどうぞ。
っ表だけ見せられてもわからんわ!!!
といわれると思うので、結果のビジュアル化をはかるため価格と重量で簡単な散布図を作ってみました。・・・見づらいのはご勘弁を。
プロットされている場所が原点左下に行けば行くほど軽くて安い、ということになります。シャフト長で色分けしているので、自分に必要なサイズの色に注目してください。
<ランディングシャフト散布図>
前回と変わったところといえば、1万円弱くらいの価格帯のラインナップが強化されたところでしょう。
例えばテイルウォークのキャッチバーシリーズがモデルチェンジされています。通常モデルのキャッチバー改、仕舞寸法が短めのキャッチバー改マイクロなんかですね。(ここではシャフト長の関係から取り上げませんでしたが、キャッチバー改スーパーマイクロというのもあります。テイルウォークはランディングシャフトにかなり力を入れてますね)
メジャークラフトからはソルパラランディングシャフトが新たに登場し、それぞれ4m、5m、6mのモデルがラインナップされるようになりました。
このあたりは最近はダイワのランディングポールⅡが独占していた価格帯でしたが、両メーカー(特にメジャークラフト)がチャレンジャーとして参入する構図になってます。この辺のラインは売れ線なんでしょうね。
次はシャフト長別の軽さのランキングをみてみましょう。
この表はちょっと細工があるので説明。最も軽いのはバレーヒルタモシャフト280(252g)、同率4位でゴールデンミーンのGMシャフト300(350g)があります。が、サイズ的にさすがに局地戦専用なので、ランキングからは除外してしまいました。
ランキングに戻ると、最も軽いのはメジャークラフトランディングシャフトS400でした。
私が使ってるのもこいつですが、すごく軽いので持ち運びも楽な上に、シャフトにもハリがあるのでとても使いやすいです。(これに関してだけは例外的に使用感を書きます。実際に所持してるので)
価格も1万円代前半とまずまず安く、長く使うならこの位のものがあった方が良いかと思います。
メジャークラフト ランディングシャフト玉網の柄4m LS-400 LS-400S
2位はオリムピックのステーザEXですが、価格、重さともにランディングシャフトSにやや劣ります。(※使用感が劣っているかどうかまではわかりません!)が、仕舞寸法57.4cmとこのサイズにしてはかなりコンパクトだし、重量だって軽い部類。販売元も安心のオリムピック。仕舞寸法を重視する人におっては良い選択だと思います。
・・・いや、というかこれ、かなりいいんじゃない?
3位にはモデルチェンジしたばかりのキャッチバー改350が入りました。多少短いですが、重量が軽いうえに価格も安いので、条件さえあえば有力な選択肢。
4位にはキャッチバーと似たようなスペックのソルパラランディングシャフト400。これも破格のスペックで、悩んだらキャッチバー改と好きな方を選べばOK。
5位にはキャッチバー改400。長いほうが良いならこっち。
お次は4~5mまでの軽さランキング。この辺の長さを使う人が一番多いのでは。
第1位には、大正義シマノのオシアランディングシャフト。値段も大正義。買った人は幸せになれること請け合い。
第2位はアウトドア通販サイト「ナチュラム」のPBバッカニアのジャベリンⅡ500。コスパが良いように見えますが、ナチュラムの商品レビュー欄には「折れた」の連呼が・・・。
第3位はエヴァーグリーンのポセイドンスライドシャフト。リストから削っても良かったのですが、この問題作の存在を周知したかったので残留させてみました。一体どんな人がこの値段のシャフトを買うのかは謎ですが、エヴァーグリーン的には勝算のようなものがあったのかもしれません。買った人は幸せになれると思いますよ。多分倒錯的な幸せですが。
第4位は昌栄のブラックシープ4.6。シマノのシャフトと並ぶ最強のランディングシャフトの一つ。
第5位はメジャークラフトランディングシャフトS。こっちの長さは持ってない。
この辺の長さになってくると、シャフトの硬さが重要になってきます。ランディングシャフトは長ければ長くなるほど硬さにごまかしが効かなくなるため、中途半端なシャフトだと本当に使用感が悪くなります。これは磯玉を使った経験のある人ならよく分かると思います。その辺りをよく考えて買いましょう。
第1位、第2位は安定のシマノと昌栄のワンツーフィニッシュ。価格は似たような感じですが、特にこだわりがなければ100g以上軽いシマノの方がいいでしょう。
3位は低価格帯商品を中心に扱うプロックスのホルダーアーム。これは安い。けど値段的に使用感には不安があります。ただし手荒な扱い上等で使うなら全然有りです。磯とかで使うなら逆にいいかも。
4位、5位はタモシャフトとランディングシャフトSですが、似たようなスペックです。
なお6m以上は省略します。
まとめ
テイルウォークとメジャークラフトによって1万弱くらいの商品が強化された一方で、ダイコーなどの信頼できるメーカーのシャフトが市場から消えるなど、ラインナップに結構な変化がありました。
競争が激しいのは4~5mくらいの長さです。重量と価格という点でコストパフォーマンスに優れた商品が多く見られます。逆に5m以上になってくると、シマノのオシアランディングシャフトや昌栄ブラックシープなどの定番どころがランキング上位に食い込んできます。長くなるほどごまかしが効かない、というシャフトの特性を反映してると思われます。
シャフトは個々のフィールドや釣行スタイルによって長さを選ぶ必要があるので、この商品のこのサイズさえ買えばいい!というアイテムが論理的に存在しません。(高くてもいいから絶対にいいのがほしい!という人は、シマノのオシアランディングシャフトか昌栄のブラックシープにしてください。鉄板です。)
コストパフォーマンスを考えるなら、うーん、なんでしょうね。・・・使ったことをないのを承知でいわせてもらえば、
総合力では「キャッチバー改」、「キャッチバー改マイクロ」シリーズが良さそうに見えます。
公式HP曰く
とまあ色々と書いてみましたが、ご参考までに。
ということで、今回は上記記事の情報の質・量・要約度を上昇させたリファイン版を書いてみました。結構長い記事なので、結果だけ知りたい人は、記事途中の図や表だけ見れば事足ります。解説や分析まで読みたい人はちょっと長いですが、最後までお付き合いおください。
■追記(2016.6.9)
レイアウト崩れをようやく修正しました。今度はスマホでも快適に見れるかと思います!
調査の前提条件
主に調べたのは、ルアーフィッシングでの使用を念頭に置いてそうな中価格帯以上のアイテムで、かつ今後も供給が見込まれるものです。廃盤になった商品や、極端に安い商品は残念ながらカットしました。もう買えなかったり、多すぎたりで調査にきりがありませんからね。(廃盤になった例としては、ダイコーのランディングシャフトなど。)サンプリングの恣意性は多分にあると思いますが、お許し下さい。それでも有名どころはほぼカバーしてるはずです。
なお調べた項目は、
・全長
・仕舞寸法
・実売価格(過去半年間のamazon最安値、または記事投稿日の楽天最安値)
・重量
です。
カーボン含有率などのその他諸々の要素に関しては、各メーカーごとに情報公開の範囲が異なるため調査できませんでした。
また各商品の使用感への言及しません。ランディングシャフトを横並びで評価する客観的な指標が存在しないため、比較を行うことがそもそも不可能だからです。気になる方はレビューサイト等で口コミを拾っていってください。
では早速結果をどうぞ。
主要ランディングシャフト一覧
っ表だけ見せられてもわからんわ!!!
といわれると思うので、結果のビジュアル化をはかるため価格と重量で簡単な散布図を作ってみました。・・・見づらいのはご勘弁を。
プロットされている場所が
<ランディングシャフト散布図>
前回と変わったところといえば、1万円弱くらいの価格帯のラインナップが強化されたところでしょう。
例えばテイルウォークのキャッチバーシリーズがモデルチェンジされています。通常モデルのキャッチバー改、仕舞寸法が短めのキャッチバー改マイクロなんかですね。(ここではシャフト長の関係から取り上げませんでしたが、キャッチバー改スーパーマイクロというのもあります。テイルウォークはランディングシャフトにかなり力を入れてますね)
メジャークラフトからはソルパラランディングシャフトが新たに登場し、それぞれ4m、5m、6mのモデルがラインナップされるようになりました。
このあたりは最近はダイワのランディングポールⅡが独占していた価格帯でしたが、両メーカー(特にメジャークラフト)がチャレンジャーとして参入する構図になってます。この辺のラインは売れ線なんでしょうね。
次はシャフト長別の軽さのランキングをみてみましょう。
シャフト長4m以下の軽さランキング
この表はちょっと細工があるので説明。最も軽いのはバレーヒルタモシャフト280(252g)、同率4位でゴールデンミーンのGMシャフト300(350g)があります。が、サイズ的にさすがに局地戦専用なので、ランキングからは除外してしまいました。
ランキングに戻ると、最も軽いのはメジャークラフトランディングシャフトS400でした。
私が使ってるのもこいつですが、すごく軽いので持ち運びも楽な上に、シャフトにもハリがあるのでとても使いやすいです。(これに関してだけは例外的に使用感を書きます。実際に所持してるので)
価格も1万円代前半とまずまず安く、長く使うならこの位のものがあった方が良いかと思います。
メジャークラフト ランディングシャフト玉網の柄4m LS-400 LS-400S
2位はオリムピックのステーザEXですが、価格、重さともにランディングシャフトSにやや劣ります。(※使用感が劣っているかどうかまではわかりません!)が、仕舞寸法57.4cmとこのサイズにしてはかなりコンパクトだし、重量だって軽い部類。販売元も安心のオリムピック。仕舞寸法を重視する人におっては良い選択だと思います。
・・・いや、というかこれ、かなりいいんじゃない?
3位にはモデルチェンジしたばかりのキャッチバー改350が入りました。多少短いですが、重量が軽いうえに価格も安いので、条件さえあえば有力な選択肢。
4位にはキャッチバーと似たようなスペックのソルパラランディングシャフト400。これも破格のスペックで、悩んだらキャッチバー改と好きな方を選べばOK。
5位にはキャッチバー改400。長いほうが良いならこっち。
シャフト長4m~5mの軽さランキング
お次は4~5mまでの軽さランキング。この辺の長さを使う人が一番多いのでは。
第1位には、大正義シマノのオシアランディングシャフト。値段も大正義。買った人は幸せになれること請け合い。
第2位はアウトドア通販サイト「ナチュラム」のPBバッカニアのジャベリンⅡ500。コスパが良いように見えますが、ナチュラムの商品レビュー欄には「折れた」の連呼が・・・。
第3位はエヴァーグリーンのポセイドンスライドシャフト。リストから削っても良かったのですが、この問題作の存在を周知したかったので残留させてみました。一体どんな人がこの値段のシャフトを買うのかは謎ですが、エヴァーグリーン的には勝算のようなものがあったのかもしれません。買った人は幸せになれると思いますよ。多分倒錯的な幸せですが。
第4位は昌栄のブラックシープ4.6。シマノのシャフトと並ぶ最強のランディングシャフトの一つ。
第5位はメジャークラフトランディングシャフトS。こっちの長さは持ってない。
シャフト長5m~6mの軽さランキング
この辺の長さになってくると、シャフトの硬さが重要になってきます。ランディングシャフトは長ければ長くなるほど硬さにごまかしが効かなくなるため、中途半端なシャフトだと本当に使用感が悪くなります。これは磯玉を使った経験のある人ならよく分かると思います。その辺りをよく考えて買いましょう。
第1位、第2位は安定のシマノと昌栄のワンツーフィニッシュ。価格は似たような感じですが、特にこだわりがなければ100g以上軽いシマノの方がいいでしょう。
3位は低価格帯商品を中心に扱うプロックスのホルダーアーム。これは安い。けど値段的に使用感には不安があります。ただし手荒な扱い上等で使うなら全然有りです。磯とかで使うなら逆にいいかも。
4位、5位はタモシャフトとランディングシャフトSですが、似たようなスペックです。
なお6m以上は省略します。
まとめ
テイルウォークとメジャークラフトによって1万弱くらいの商品が強化された一方で、ダイコーなどの信頼できるメーカーのシャフトが市場から消えるなど、ラインナップに結構な変化がありました。競争が激しいのは4~5mくらいの長さです。重量と価格という点でコストパフォーマンスに優れた商品が多く見られます。逆に5m以上になってくると、シマノのオシアランディングシャフトや昌栄ブラックシープなどの定番どころがランキング上位に食い込んできます。長くなるほどごまかしが効かない、というシャフトの特性を反映してると思われます。
シャフトは個々のフィールドや釣行スタイルによって長さを選ぶ必要があるので、この商品のこのサイズさえ買えばいい!というアイテムが論理的に存在しません。(高くてもいいから絶対にいいのがほしい!という人は、シマノのオシアランディングシャフトか昌栄のブラックシープにしてください。鉄板です。)
コストパフォーマンスを考えるなら、うーん、なんでしょうね。・・・使ったことをないのを承知でいわせてもらえば、
総合力では「キャッチバー改」、「キャッチバー改マイクロ」シリーズが良さそうに見えます。
公式HP曰く
超ロングセラー玉の柄、キャッチバー!ということらしく、品質には結構な自信があるようです。確かにキャッチバーシリーズは結構長いこと売れ続けているようですし、あんまり悪い噂も聞きません。コストパフォーマンスを重視するなら、これかな、という感じはします。肩ベルトもハンガーもついてるし。
tailwalkがランディングツールを創るとこうなる…。盛り込むことへの挑戦。
仕舞68㎝(700のみ仕舞71cm)のランディングツール(玉の柄)トップ部分にはウーブン加工を施し補強。
グリップには滑り止めのサテン加工。
小移動に便利なベルトハンガーから下栓までオリジナリティー溢れるデザインを追及。
ネオプレーンベルトを標準装備。イカギャフも装着可能。
トップセクションにはオリクロス加工を施し補強。
クラス最高峰のハリ・素材感を持つ。引用元:http://tailwalk.jp/goods/catchbarkai/kai/
とまあ色々と書いてみましたが、ご参考までに。
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